湾岸プロマネ日記

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国内MBA・MOT受験対策【研究計画書その2】

国内MBA・MOT受験準備で、社会人が特に力を入れたいのが研究計画書。社会人であれば、就活のエントリーシートを書いたことがあるハズですが、大学院受験の研究計画書と似ている部分と異なる部分があるので、その違いを意識しながら構想を練るとスッキリした論理展開にすることができます。

 

就職活動のゴールは採用を勝ち取ること。大学院受験は合格を勝ち取ること。そこは似ていますね。逆の立場で考えると、会社側が就活生の採用を決めるとき、この人が会社にどれだけ将来貢献してくれるかを見極めます。会社への貢献は書くまでもなく、稼ぐ力。仕事を通じて自社の商品やサービスに付加価値を与えてくれる可能性がある人を採用します。

一方で、大学側が受験生の合格を決めるとき、この人が学校にどれだけ将来貢献してくれるか、です。では、大学への貢献とはいったい何でしょうか?

 

大学院教授のインセンティブ

大学院教授のインセンティブを想像してみましょう。大学の基本的な収入源は、学費、国からの補助金、企業との共同研究によるスポンサー収入あたりでしょうか。今の時代、大学教授も競争社会ですので、これらを持ってこれる教授は大学から好待遇を受けれるハズですね。

国からの補助金や企業の共同研究を持ってこれる学生は、ほんの一握りの特殊人材なので、ここでは考えないとして、学費を集められる、つまり、学生から人気の教授になるために、教授はどんなことを考えるのか。ここで自分や他の受験生たちと思考が交差することになります。

 

教授からすると、1つでも日本一の講座を持っていると、物凄い武器になります。私は東工大出身ですので東工大で例に挙げると、1995年当時、機械工学科の清水教授の想像設計第一という講座が超絶人気でした。今でこそ高専高校のロボコン、ロボットコンテストがテレビで放映もされ、若きエンジニアたちが自分たちの技術で世界と戦うというストーリー性も加わり、人気コンテンツとなっています。想像設計第一は東工大の他の学科からの学生も集まる、大学内のロボットコンテストです。トーナメントの上位者は海外の提携大学との世界大会に進むことができます。

 

大学院教授は自分のゼミがキラー講座

少々話は逸れましたが、当たり前ですが教授はそれぞれ専門性をもっていて、国内MBA・MOTではその教授のゼミに所属して、ひたすらケーススタディや研究課題に取り組んでおり、その自分のゼミを武器として学生を集めています。色々な幅広い業界や分野の学生を集めることで、そのゼミ内の議論が活発化して学生が成長し、修了後に企業に戻って活躍したり、起業をして社会に利益をもたらします。

また、その学生の研究成果を生かして、自身が論文を書いたり講演会をすることで、教授自身のブランドを高めています。つまり、教授はゼミの議論活性化に貢献してくれる学生を採りたいのです。まとめると、

  • 就職活動では、会社が欲しい人材=自社商品・サービスに付加価値を与えてくれる人材を採用する
  • 大学院受験では、教授が欲しい学生=ゼミの議論活性化に貢献してくれる学生を採用する

ということです。

 

就活も大学院受験もマッチング

就職活動も会社が欲しい人材と、自分の個性や将来像のマッチングですが、大学院受験も同様に教授が欲しい学生とのマッチングです。

自分の個性や将来像を深掘りすることはどちらも変わりませんが、就職活動で行った業界・会社研究と同様に、大学院に対して、さらに言うとピンポイントでその教授の研究が欠かせません。このマッチングが構造的に表せると、あとは研究計画書に文章として落とすだけの作業となります。

 

次回は、どうやって大学院教授の研究をするのか、について書きたいと思います。

 

本ブログのMBA/MOTカテゴリーでご紹介している内容は、以下の記事をご参照ください

www.nittakeshi.com