湾岸プロマネ日記

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国内MBA・MOT受験対策【研究計画書その1】

国内MBA・MOTの提出書類で一番苦労するのは研究計画書。書き方ノウハウは色んな書籍で語られているので、それらを参考にすればよいです。しかし、書く人が実際に知りたいのは、どのような思考で、どのように仕上げていったか、その経緯、経験だと思います。私は今までの経験や将来像を1つ1つ丁寧に、パズルのピースを嵌めるようなイメージで繋げました。 

研究計画書は書くだけで終わりではなく、小論文等の筆記試験をパスした後の口頭試問での質問のベースとなります。ようはそこで研究計画書を深掘りされ、論理的に一貫性があるか、その大学院で学びたい熱意などが判断されるので、書類選考をパスするために自分を過大に見せると後でボロがでます。等身大の自分をトコトン掘り下げて、将来の目標は多少盛るwのが王道です。

 

国内MOTを目指すことにしたキッカケ

社会人で仕事をしながら、大学院に通おうと思ったキッカケは何なのか?というところからスタートするのがほとんどのケースだと思います。自分のケースは、会社終わりに渋谷で飲んでいたら、たまたま隣の席に大学のサークルの2つ上の先輩が3人で飲んでて、そこに参加させてもらったのがキッカケでした。その先輩はある通信事業者にお勤めで、海外MBAの受験予備校に通う仲間とのこと。

話を聞くと、みなさん社内で凄く活躍しているようで、そんな中でも将来のキャリアのことを真剣に考えていて、各々色々な方向性はあるものの、将来、出世して経営に携わったり、ベンチャー企業を立ち上げたいとキラキラとした夢を語ってくれました。その前から留学に興味はあったのですが、グローバルで活躍できる職場だったので、このまま今の会社で仕事に全力コミットしていった方が経験を積めると判断して、興味を押し殺していた自分にとっては結構衝撃的な内容。

テクノロジーが大好き、プロジェクトマネージメントが最強だと思っていた(今でも思っている)ので、今の仕事を続けつつ経営を学ぶ、そうするとおのずと国内MOTという道が自分の前に見えてきました。因みにその先輩の同じサークルの先輩は、既にEngineering分野でアメリカの大学院に通っていらっしゃることを聞いて、さらに自分が引き込まれていったのを思い出します。

 

将来の目標

2000年の入社当時に遡りますが、当時、社内の目標管理システムに、10年後の目標を書く欄がありました。試用期間の3か月を終えたときに書くことになったと記憶してますが、「HWもSWも分かるリーダーになりたい」、みたいなニュアンス。試用期間でもプロジェクトの1部の業務を、チューターと取り組んでいた中で、大きな会議を仕切って、難題に対してもバンバン意思決定してプロジェクトを前に進める、若きリーダーを目の当たりにし、早くも自分のロールモデルを見つけたのは自分にとってはラッキー。

自分が電気系のHWの部署に配属され、さらに2人のロールモデルになる人を見つけ、7年後に組込みSWのプロジェクトマネジメントの部署に異動。周囲からは、なぜHWをずっとやってきたのに、HWのプロジェクトマネジメントではなくSWに行ったのかよく聞かれたけど、ちょっと恥ずかしくて「自分の目標があるから」とは言えず、みんな順当な道を選ぶから人とは違ったキャリアパスを作りたかったと答えてた。

SWに異動してから2年後の2008年、HWもSWも両方取り仕切る真のプロジェクトマネージャへの道が見えてきたころ、もうすぐ10年後の目標を達成できそうだけど、次の10年はどうするのか?という疑問がふつふつと心に湧き上がってきた折に、渋谷で起きた偶然。そこから明確に「経営者」という目標が定まった、つまり将来の目標ができました。

 

なぜ、東工大の○○教授のゼミに行きたいのか

正直、こじつけです(笑)

SWプロジェクトマネージメントチームでは、SW品質担当でした。学部、修士が東工大を出て愛着もあるし、何となく一貫性がある印象を与えることができるカモという算段もあって、まずは東工大MOTのことを調べ始めました。そこで品質マネージメントをやっている教授を見つけて、今の仕事をふんだんにアピールできる自信があったので、もはやそこに一点突破しようと早々に決意。

別に品質に拘ってたわけではなく、技術経営を学びたかったので、入り口は何でもよいとさえ割り切ってました。当時はスマートフォン市場が成長期で、しかもグローバルに1億台に迫る勢いで事業を拡大しつつある会社で、品質マネージメントを実務でやっている人って、たぶん日本国内で10人もいないぐらいのオリジナリティ。

あなたに生きたライブケースを提供できる、教授にも他のゼミ生にも貢献できる、というアピールポイントを生み出すことはそれほど難しいことではありませんでした。

 

まとめ

研究計画書の書き方ノウハウは色んな書籍で語られているので、それを参考にすればよい。実際に書く人が知りたいのは、書いたことがある人がどのような思考で、どのように仕上げていったかだと思います。私は今までの経験や将来像を1つ1つ丁寧に、パズルのピースを嵌めるようなイメージで繋げました。何かのキッカケで急に熱が上がる瞬間があると思いますが、その熱が冷める間に一気に思考を巡らすことをお勧めします。

 

参考までに私のパズルは以下のようにつなげました。

  • 将来の目標:マネジメント
  • 自分の履歴:東工大出身、HW、SW、プロジェクトマネージャ
  • MOTへ通う必然性:テクノロジーを武器にした経営者
  • その大学・教授へ通う必然性:東工大出身だから、品質をやっていて問題意識があるから
  • なぜ今なのか、なぜ通勤しながらなのか:一通りの設計経験と実務を通して課題解決したいから
  • 経験からのオリジナリティ:グローバルで成長中の市場で国内唯一の大企業の品質担当
  • コースへの貢献:国内でオリジナルなケースを提供できるから

 

本ブログのMBA/MOTカテゴリーでご紹介している内容は、以下の記事をご参照ください

www.nittakeshi.com