湾岸プロマネ日記

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【MBA/MOT】国内大学院社会人入試→予備校のススメ

国内MBA、MOTの大学院って、どうやって入試対策するんだろう?

 

社会人でMBA、MOTを目指すぐらいの人であれば、高校時代に大学入試は突破してきたハズです。進路指導の先生や同級生から、また、予備校や塾で、黙っててもいろんな情報が入ってきましたね。

でも、社会人の入試は違います。周りにいる人のほとんどは、そんなものに関心はありません。当然ながら、このご時世、ネットで調べられますが、どの情報が正しくて、どんな方法が自分にとってベストなのか、相談する相手がいないのはしんどいですよね。私もそうでして、そんなみなさまに少しでも役に立てばと思って、このブログを運営しています。

 

当時32歳の私が受験を決意したとき、河合塾KALSに通うことを決心しました。実際に予備校がどうだったのか、行く意味があったのか、振り返ってみたので、ぜひご覧ください。この記事を読めば、入試対策の手段として、予備校に通うのか、自力でやるのか、考えがまとまると思います。

 

 

 

入試科目に対する自分の達成度測定

事業や仕事ではゴール設定、計画立案、進捗管理ができても、同じように大学院入試に対してもできるかと言われると、自信がない方もいらっしゃるのではないでしょうか。実際に私が受験していたときは、新米プロジェクトマネージャでしたが、自分がたてた入試プランに全然しっくりきませんでした。なぜ、しっくりこなかったか、振り返ってみると、計画した達成度の妥当性が自分ではわからず、レビューや相談してくれる人がいなかったからです。

例えば、合格するためのTOEICスコアの基準がわからないので、いつまで受け続ければよいのか判断ができません。小論文も、文字数を書くスピードは測定できるけど、どの程度のクオリティが合格基準なのかわかりません。TOEICなり小論文なり、個別タスクには分解できるけど、達成度が決められないので、計画が立てられないのです。小論文に至っては、正直、自分で達成度=クオリティの判断ができませんでしたw。

 

これらの達成度ですが、ネットから情報を集めるだけだと危険、というのが経験者である私の見解です。TOEICは○点が足切りラインだとか、小論文は○点以上とか、ネットを見てもどこにものってません。実際に予備校でも、達成度の基準については明確に出してくれませんが、過去にTOEIC○点で合格した、不合格だった等の情報は持っているので、参考になります。小論文に関しては、論理性、切り口のオリジナリティ等、それなりの基準があるらしいのですが、当時の私は全く自己採点などできませんでした。

予備校では、長年、受験生の達成度と合格・不合格だった大学院の膨大なデータベースをもっています。特に重要だと思うのは、イマイチ採点基準がわからない小論文の達成度。これは講師が生徒の答案を添削して、数値化できない定量的な達成度の感触を持っているからだと思います。

 

小論文など、32年間一度もやったことがなかったので、クオリティの高い書き方のセオリーを短期間で身に着けるため、その達成度を測るために、私は予備校に通いました。

 

 

 

客観的な視点

スコアだけではなく、受験者のプロファイルや研究計画書、小論文等、絶対値で測定不能な科目は、大学院の採点者の主観が入り込む余地があります。そういった科目に対して、いくら自分だけでトレーニングを重ねても、その答案に対して客観的な目で採点するのは限界があります。自分を高く評価するバイアスが働くからです。

 

同じ受験生の仲間がいたり、職場の人がレビューに協力してくれる環境にある人は、ある程度客観的な評価を得られますが、やっぱり、何人もの受験生の相手をしてきた、プロ講師の目で見てもらった方が有益なアドバイスがもらえることは間違いありません。むしろ、客観性をより重視するのであれば、両方あった方がよいと言えます。私が受験をした当時、落ちたら恥ずかしい、そんなところに言って何のためになるんだ、みたいな、周りの目を気にし過ぎて、受験をすることは家族と直属の上司にしか知らせてませんでした。

 

お金を払って合格したい=お金をもらって合格させたい、という予備校契約以外、何の利害関係のない予備校講師には、意外と自分のプライドとか全く気にせずに、いろんなことを相談できました。予備校講師の方も、私に対して何の個人的バイアスがないので、小論文のダメ出しや研究計画書の特徴の無さを、バンバン指摘してくれました、気持ちいいぐらい(笑)。完全に第三者の客観的な視点を得られるという意味で、予備校に通ったのは正解だったと、経験した今でも思っています。

 

 

 

経営学の効率的な勉強

私が小論文が苦手なので、だいぶ小論文対策に偏った視点でこの記事は書かれていますが、ご勘弁ください。(私が勝手に思う)測定不能な小論文や研究計画書は、オリジナリティと同時に、大学院の採点者が、すんなり腹落ちする内容の切り口である必要があります。MBAやMOTは、経営学を勉強する目的で通うので、経営の切り口を用いて論理展開をすることに越したことはありません。採点者に全く関係のない分野の切り口を用いてしまうと、採点するときに一生懸命見てくれるとは思いますが、なじみのない切り口を意識しながら論理展開やオリジナリティを採点するには、非常にコストがかかります。

 

経営学の基礎用語で上っ面な知識を覚えても、その本質を理解していなければ、無理矢理使っていることが見透かされて、逆に原点になってしまうかもしれません。かといって、古典の戦略論のビジネス本を読み込んで網羅するには、受験するのに1年ぐらいの準備期間が必要になりかねません。マイケル・ポーターの競争の戦略の本なんて、引くぐらい分厚いです(笑)

 

私が受講した予備校のMBA/MOTコースは、経営に関する代表的な理論について、毎週ザックリ講義が行われ、その内容もさることながら、小論文への使い方のレクチャーもありました。それらを頭に詰め込んで、次の週までに小論文を宿題で書いてくる→添削、という流れを繰り返し。今思うと、インプット→アウトプット→レビュー→インプットの繰り返しで、かなり理にかなった対策方法だったかなと思います。

 

大学院に入ってからは、経営学の基本の書籍がケーススタディの課題図書として与えられ、1週間でグループワークを行うところもあります。読むには読むのですが、私は本を読むのが人よりも遅い自覚があるので、予備校の講義でだいたい頭に入っていたので、そういう意味でも役に立ちました。

 

自分で本を読めばできることですが、小論文で使用するという明確なアウトプット=目的をもって経営学を頭に叩き込めるので、かなり効率がいいお勉強方法かと思います。

 

 

 

 

以上、『入試科目に対する自分の達成度測定』、『客観的な視点』、『経営学のお勉強』という3点で、予備校に対する見解をまとめさせて頂きました。測定できない科目に対して、客観的に達成度を測ってくれ、効率よく知識を詰め込み、強制的にアウトプットを出すというメリットがあります。

私にとっては、特に小論文を全く書いたことがなかったこと、客観的な視点をえられることを解決できたので、予備校に通った意味がありました。MBA/MOTの社会人大学院を目指す方々で、このようなことにお困りの場合は、ぜひ、予備校を検討してみることをオススメいたします。

 

なお、ご連絡をいただければ、僭越ながら私も協力させて頂きます。

(今のところ無料ですw)

 

本ブログのMBA/MOTカテゴリーでご紹介している内容は、以下の記事をご参照ください。

www.nittakeshi.com