国内大企業のエリートサラリーマン集めに本気な、東工大MOTの斜め上な試験問題を楽しむ記事です(笑)
志望校の過去問やってますか?
高校生の大学受験であれば、赤本とか買って、必死こいて傾向と対策とかやりますよね。社会人大学院だって、それは同じで、過去問対策は必要です。
私は東工大MOTの平成21年夏の入試を受けたのですが、国内MBA/MOTの記事を書くにあたって、最近どういう問題が出ているのか見てみたら、興味深い問題があって、どうしても紹介したくて記事を書くことにしました。
目次
社内稟議なんてくだらねぇ
仕事中でオフィスにいましたが、気分転換ついでに東工大MOT入試の過去問をチラっとみてみました。入試は年2回、8月と12月にあるのですが、ウェブサイトで一番上にのっている、平成27年の8月入試のリンクをふんでみました。SEO対策でもさんざん言われていることですが、上位ページの1位はやっぱりすごいですね♪
それはさておき、小論文の課題を見たかったので、それっぽい【一般問題】の文章題をみたところ、衝撃を受けました。そのときの私のツイートはコレ↓
東工大MOTの平成27年夏入試の一般問題の問題1が超絶面白いw
— にったけ@複業プロパー社員 (@nittakeshi) 2018年11月22日
問題作成者は、日本企業で企画書を通すために、経営会議の決裁者達の力関係を把握してご機嫌取りに奔走し、事前会議を効率的にしたかったんだろうなw
現役学生にはしんどい
H27年8月入試 技術経営専攻試験問題https://t.co/cqqTd8pNbu
11月22日の私のツイート
これをつぶやいたときは、なんか、出題者、お堅い企業で社内稟議を通すのに苦労したんだろうな~、ぐらいの憐れみ感。ところが、ぐうぜん、あのイケハヤさんのツイートが!
「企画書を作る」
— イケハヤ@ブログ年商1.5億円 (@IHayato) 2018年11月22日
「メールをする」
「打ち合わせをする」
「上司のはんこをもらう」
あたりは、何も生み出してない無駄な作業ですからね。
勘違いしてる人多いけど……。
サラリーマンの労働時間の大半は、
実はこういう無駄で形成されていたりする。
いいからさっさと世に出せ!って感じ。
11月22日のイケハヤさんのツイート
「何も生み出してない無駄な作業」(笑)
もう一度言います、
「何も生み出してない無駄な作業」(笑)
大爆笑w
このコントラストは、おそらく日本中で私1人だけしか感じてないでしょう。どういうコントラストなのか、構造化してみると、、、
東工大:
国内のエリートサラリーマンを集めたい東工大MOT
社内稟議を極限まで効率化するシーケンスを問う入試問題
イケハヤさん:
大学辞めろ、サラリーマン辞めろ
社内稟議は無駄
もはや、コントにしか見えないw。
とはいえ、なぜ、東工大MOTがこのような試験問題を出題したのか、東工大MOTを修了した私の目から見て考察してみようと思います。
3つの仮説
大学入試の出題者は特定できないので、ここでは仮説のみにとどまります。実際に仮説検証できないのは本意ではありませんが、仮説での妄想をお楽しみいただけたらと思います。
仮説1:出題者が本当に悩んでいた
東工大MOTの教授は、ずっと学問の道を歩んできたという学者というより、ある程度企業に勤めた経験がある方々の方が多いという印象です。たまたま入試問題の作成担当者が、会社員時代にリアルに困ったケースという仮説。イノベーションを起こしたい会社員たるもの、社内稟議さえ通せなくてどうする!っていう挑戦状なのかもしれませんねw
仮説2:イケハヤさんに対抗したかった
実は出題者が裏アカを持っていて、さらにアンチイケハヤさんという仮説。イケハヤさんの大学ディスや会社員ディスに対して、まんまと反応しちゃったという仮説。
仮説3: シュールな過去問で惹きつけたかった
ターゲットが国内大企業のサラリーマンなので、普段四苦八苦している社内稟議をネタにシュールな問題を作り、逆に興味を持ってもらいたかった説。こういった斜めった思考は、恐らく東工大プロパーの出題者のような気がします。
仮説はいくらでもありますが、出題者1人が決めれる話ではないと思います。つまり問題は考えるけど、最終的にGOするのは、入試問題作成委員会みたいなのがあって、全員で稟議して、みたいな、まさに、この問題の内容がそのまま実行されていることを考えると、さらにシュール感を感じることができますねw。
東工大出身者からみた本質
ものすごい薄い本質を論じます(笑)。
仮にも、都内の理系国立大学と言えば、東工大ってそこそこ有名じゃないですか。ノーベル賞も出しているし、総理大臣も(賛否両論あるが)。一方で、特徴としては、男子校、オタク、素数、モテなさそう、っていう、自虐的なのがコモンセンス。
つまり、天邪鬼なんですね。
無駄だと思われることに対して、真正面から超論理的に立ち向かうのが、そうした猛者たちから注目されたり、脚光を浴びる方法の1つなのです。いいか悪いかは別として、例えばイケメンで面白くて、爽やかでモテそうなキャラクターよりも、モッサリしててオタクで、超狭い誰も見向きもしないところに100%頭のリソースを集中する、みたいな方が賞賛される学風みたいなのがあります。20年前の話ですけど(笑)
こういった環境から、様々な新しい発明や、社会に役に立つ技術、人々の生活が便利になるサービスが生まれてくると、教授も学生も、だいたいみんな本気で思っている。私もその一人。
今回話題に取り上げた入試問題は、このような気概をもった人間の好奇心を刺激したかったのが本質じゃないかと深読みしています。
そんなあなたも、東工大MOTを目指してみませんか?