湾岸プロマネ日記

モバイル一筋18年|転職経験ゼロ|純血サラリーマンが人生をエンジョイするための生き様を伝えます

サラリーマンが定年まで勤め上げる場合のキャリア設計

キャリア設計はサラリーマン人生にとって、大きな関心ごとの1つではないでしょうか。今、明確なキャリア設計を持っていなくても、人のマネでもイイので、とりあえず何かを目指して会社を最大限利用し、少しでも自分をストレッチすることが、将来のキャリアを切り開く上で重要です。

 

起業や転職をすぐに考えてない、大企業のプロパーサラリーマンにとって、会社のぬるま湯に浸かってキャリアアップをサボることは、将来、取り返しのつかないことになります。

 

また、マネージャー職ではない社員にとって、上司とのパフォーマンスレビューで、目標設定するときにキャリア設計を話し合うと思います。キャリア設計がしっかりしていれば、自分が上手く評価がだせるように、上司も手厚くサポートをしてくれるハズです。今この瞬間にキャリア設計が固まっていなくても、仕事のやりがい、生涯年収、家族のライフプランに直結する課題であり、積極的、かつ、能動的に挑戦したいですよね。

 

この記事では、キャリア設計に関して大きく二分される、マネージャーとプレイヤーについて、大企業、特に製造業ではどちらが有利なのか、大企業プロパーサラリーマン18年の私が解説いたします。

 

 

目次

 

 

キャリアが有利なのはマネージャーかプレイヤーか?

結論から言うと、マネージャーの方が有利です。メディアでも言い尽くされていることですが、日本の大企業はエンジニアやスペシャリストより、マネージャーの方が一般的に給料が高いという給与制度になっているからです。これだけだと、身も蓋もないので、個人的な意見を少々書かせてくださいw。

 

インターネットが普及した今の世の中は、初期投資がほとんど必要のないネットビジネスや、クラウドファンディングで資金調達できるビジネスモデルなど、何らかのスペシャリティを持ちさえすれば、人々の生活を便利にしたり、楽しくさせたりすることで、個人でも、つまりプレイヤーでも莫大な利益を生み出せるようになりました。

 

一方で、現在の大企業の給与制度は、重厚長大な旧来型の製造業のビジネスモデルを未だに踏襲しており(とはいえ長い年月をかけて少しずつアジャストしてはいます)、個人の力の掛け算で大きな収益を上げる、商品やサービスを生み出すことが正しいとされてきました。その掛け算を大きくするための役割がマネージャーなので、マネージャーの方が付加価値が高いとみなされ、給料が高く設定されています。

 

再度、繰り返しになりますが、これは大企業で定年まで勤め上げるケースを想定しております。上記でマネージャー職の方が有利である、と、給与面で主張しましたが、マネージャー職で考えておかなければならないことがあります。それは役職定年です。

 

 

 

キャリア中盤でマネージャーは役職定年を見据えよう

戦後の終身雇用制度の弊害として、マネージャーの役職ポジションにいつまでも居座られると、若い社員に役職を与えられないというジレンマがありました。これを解決しようとしたのが、役職定年という制度です。課長、部長、部門長など、役職のレベルに応じて、その役職を強制的に解かれる年齢が決められています。例えば、課長は50歳、部長は53歳、部門長は56歳など。役職が解かれたあとに、どのポジションに留まれるのかを明確に提示している企業もあります。

 

新卒で大企業に入社し、ある程度、王道の部署で仕事をがんばっていれば、早い人で40歳ぐらいからマネージャーになるチャンスが訪れると思います。サラリーマン人生の中間地点、キャリアの中盤。ここからマネージャーの道を選び、役職定年までの間、プレイヤーからどれだけ給与で差をつけられるか。そして、役職定年後にプレイヤーに戻って、キャリア中盤から刀を磨いてきたプレイヤーたちとどう勝負するのか。

 

給与面から見ると、おそらくマネージャーの方が定年までの総年収は高いと思います。しかし、役職定年後、再び同じプレイヤーとして、あまりにも戦闘能力に差がある場合、会社にそのまま留まれる精神力があるかどうか、想像してみてください。役職定年した55歳ぐらいの人が、ずっと最前線で戦ってきたプレイヤーと同じ目で見られるのです。明らかに百戦錬磨のプレイヤーの方には脚光が集まり、いわゆる「アガリ」の役職定年後の方には、仕事が回ってこないことは容易に想像できますよね。

 

キャリア中盤でマネージャーを選んだ場合、役職定年を見据え、その後に自分はどうするのか、しっかり考えて10年間のマネージャー人生を歩むべきです。再び戻るべきプレイヤーのポジションでも通用する何かをはぐくむか、他社にエグゼクティブ転職できるように高い職位を狙い、転職エージェントと会話をして最適なタイミングでチャンスを掴むか。いずれにせよ、一朝一夕で成し遂げられるようなことではなく、計画的に積み重ねるべきで、キャリア設計が必要であることは間違いありません。

 

 

 

キャリア中盤でプレイヤーは市場価値を測ろう

キャリアで有利なのはマネージャーの方だと言い切りましたが、マネージャーが役職定年したときに、プレイヤーとの相対的な立場の優劣に、転機が訪れると言及しました。マネージャーには、エグゼクティブ転職という選択肢がありますが、プレイヤーには大企業で培った技術力や営業力を武器に、転職するという選択肢もあります。

 

定年まで社内で一流のプレイヤーでがんばるにせよ、その現場力で転職を行うにせよ、いずれの場合も、その現場力に市場価値が無くては、代替え可能であり、安く買いたたかれることになります。市場価値を測る上で唯一無二の方法は、転職エージェントと定期的に接することでしょう。転職しないにせよ、転職できる分野の現場力を磨いておけば、会社に過度に依存することもありません。転勤を断ったり、上司の方針にNOと言ったとしても、報復人事を恐れることもありません。

 

転職エージェントと会って、自分の市場価値を知ることは、もちろん自分の価値を上げるために重要なことです。本記事では、マネージャー対プレイヤーという構図について分析しているので、その観点で考えてみても重要です。

 

私の実経験として、役職定年後に会社に残ろうとしているマネージャーは、ほんのわずかしか見たことがありません。つまり、役職定年前にエグゼクティブ転職を狙うマネージャーが多いということです。そういった方々は、どうやって転職するかというと、優秀な方は取引先に引き抜かれることもありますが、その他は確実に転職エージェントとコミュニケーションしています。業界、市場のことをよく知っているのです。役職定年後に勝負することになる人に、情報戦で負けないためにも、プレイヤーは転職エージェントと会って、市場を知っておく必要があるのです。

 

 

 

まとめ

サラリーマン人生にとって、大きな関心ごとの1つであるキャリア設計。

 

大企業のプロパーサラリーマンにとって、マネージャーとプレイヤー、どちらで生きていくかを選ぶのはわりと大きい選択になると思います。そんなあなたに、少しでも参考になればと思います。

 

 

 本ブログのプロマネ日記カテゴリーでご紹介している内容は、以下の記事をご参照ください。

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