湾岸プロマネ日記

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5GスマホGalaxy S10 5Gが韓国で発売開始!その評判は・・・

韓国KTは、Verizonの5G商用サービス開始より1分1秒でも早くサービスを開始し、世界初の称号を手に入れるため、4月3日23時、5Gネットワーク設備のスイッチを入れた。それに続く形でSKT、LGU+も、夜中に急きょ5Gサービスをスタートさせた。

 

結局Verizonは、韓国3キャリアから2時間遅れで5Gを開始したが、巨大で複雑な5Gネットワークの立ち上げを、このようなドタバタ劇で始めて良かったのであろうか。サービス開始と共にネットワーク接続された、初のスマートフォン、Galaxy S10 5Gの評判がインターネットに書き込まれ、ビジネスコリアで報告されたので、それを要約してみようと思う。

www.businesskorea.co.kr

 

タイトルは衝撃的、というか、少なからず心配する声が現実になってしまった感があり、「5GからLTEにスイッチしたときに、データ接続が切れていしまう」という、残念な方向に傾いてしまった。以下、記事の内容を和訳・要約する。

 

5GからLTEへの接続切り替えができない

何人かのユーザーは5GからLTEへの接続切り替えができなかったと不満を持っている。Galaxy S10 5Gは4月5日に世界初の5Gスマートフォンとして発売が開始された。5Gサービスのエリアが限定的だとか、スピードが遅いとかいう問題点もあるようだ。4/9のインターネット書き込みによると、これらのユーザー不満はSKT、KT、LGU+の3つすべての通信事業者で、4/5~4/8の間に発生したとのこと。

5Gの圏外エリアでは、GS10 5Gは自動的にLTEにスイッチされインターネット接続されることが期待されているが、継続的に接続が切れたと言われている。ネットワークに接続するためには数回のリブートが必要だと言及している。

3G-4G間のスイッチングを意識しないのと同様に、4G-5G間でもユーザーは意識しなくてよいのは、スマートフォンとして当然の動きであるはずだ。5G通信圏外であろうとも、GS10 5Gに実装された4Gアンテナと5Gアンテナは同時に受信できている。最初のロケーションで5G信号を掴まなかったり、5Gカバレッジ制限によりスマートフォンの5G通信が遅いのとは、異なった問題である。

 

5G関係者の対応

顧客の不満が積み重なっているが、3つの通信事業者とその製造事業者は責任を避けており、顧客への正しい回避策の提供に失敗している。サムソンはスマートフォンのソフトウェアをアップデートし、基地局からの信号をより早く掴むような対策を4/6に施したが、LTEへのインターネット接続は未だに限定的だ。SKTとLGU+は、基地局側のソフトウェアアップデートは完了済みで、5G商用開始時の問題は解決したとしている。

KTによると、「そのような不満は受け取っておらず、問題も見つかっていない」、「5:50pmの時点で30,000人以上の接続が行われており、2日目にGS10 5Gが発売開始された」と言っている。「サービススイッチ間の端末側不具合の可能性を排除できない」と通信事業者は公式に言及しているが、サムソンは「既に今できる全てのソフトウェア対策を行っている」としている。

業界の有識者は、5G基地局が少ないことではなく、ネットワーク最適化がまだ完了していないからであると指摘し、それによって基地局間の信号受け渡しがスムースでないことが原因だとしている。

 

5G立ち上げに死角は無かったか?

5Gの立ち上げに対して、米国、中国、韓国の3か国がスピード競争をしていたことは記憶に新しい。この3か国の内、韓国、米国の2か国で、限定的にではあるが、サービスが開始された。個人的な印象では、見切り発車で象徴的な地位を勝ち取り、その後サービス品質をトライ&エラーで高めていくのは、サービスを未だ開始していない中国である印象だ。ところが、今回、中国は5Gの立ち上げに際し、慎重には慎重を重ね、Pre-commercialサービスを2019年の後半から開始するという、非常に慎重なステップを取っている。Pre-commercialとはいえ、10億人以上の人口を抱える国が故に、その接続数は数十万人と言われているほど膨大だ。

スマートフォンの延長のみならず、広く産業界にインパクトを与えると前評判の高い次世代通信技術5G。そのポテンシャルを正確に見抜き、顧客に向けてよりスムースな立ち上げを真摯に考えているのは、図らずも中国なのかもしれない。その背景にあるのは、世界一のネットワーク技術を誇るHuaweiを自国に抱えていることが無関係とは言えないであろう。

 

 

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www.nittakeshi.com